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多くのドライバーにとって「ドライブと音楽はセット」だと言える。そう考えるなら、スピーカー交換への関心も自然な流れだ。この連載では、これまで「初めてのスピーカー交換」をテーマにガイドを続けてきた。今回が最終回となる。
スピーカー交換は専門店に任せるのが最も安心だ。プロの手を借りれば、安全面と音質面の両方で確実な結果が得られる。そこで、ここ数回にわたって「カーオーディオ・プロショップ」の賢い活用法を解説してきた。
前回も触れた通り、専門店でスピーカー交換を依頼する場合、「デッドニング」をどこまで施すかが重要な検討ポイントとなる。今回は、その判断基準を詳しく掘り下げていきたい。
より良い音を追求するなら、デッドニングは手厚く行うべきだ。なぜならデッドニングはドア内部の音響コンディションを向上させ、実質的に「スピーカーを完成させる作業」だからだ。コストと手間をかければかけるほど、スピーカーとしての完成度は高まる。
とはいえ、デッドニングを後回しにする選択肢も十分にありだ。その主なメリットは3つある。第一に「初期費用を抑えられる」点だ。手厚いデッドニングは部材代と工賃の両方がかさむが、後回しにすればその分の出費を先延ばしにできる。
第二のメリットは「予算をスピーカー本体に集中できる」ことだ。デッドニングに回すはずだった予算をスピーカー代に充てれば、一つ上のランクの製品を購入できる。スピーカーは車を乗り換えても再利用可能で、良いものを選べば長く良音を楽しめる。
第三のメリットは「デッドニングの効果を明確に体感できる」点だ。
スピーカー交換と同時にデッドニングをすると、音質向上のうちどれだけがデッドニングによるものか判別しにくい。しかし後からデッドニングを行えば、その効果をはっきりと実感できる。
後から追加する場合、一気に仕上げず段階を踏むとさらに良い。工程ごとに効果の差を確かめられるからだ。
ただしデメリットもある。それは「トータルコストが高くなる可能性がある」ことだ。段階を踏むたびに内装パネルの脱着工賃が発生する。一方、最初にまとめて行えば、工程が統合できるため総費用は抑えられる。
以上を踏まえ、カーオーディオ・プロショップでスピーカー交換を検討する際は、デッドニングの進め方もじっくり相談してほしい。一度で完璧に仕上げたいなら最初から手厚く。音の変化を何度も楽しみたいなら段階を踏む手もある。ぜひ参考にしてほしい。