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和歌山市の尾花正啓市長が今期限りでの退任を表明し、市役所で会見を開いた。尾花市長は「政治家というよりは、市民の願いを実行していく実務家として、やりきれたなと思っている。悔いは全くない」と3期12年の市政運営を総括した。
尾花市長は成果として「公約の実行と財政改革を両立」を挙げた。県幹部職員から初めて臨んだ平成25年の市長選で掲げた公約については、概ね実現または着手にこぎつけたと強調。財源確保のために国費獲得や業務の見直しを実行し、令和5年度以降収支均衡を維持。自治体の貯金にあたる財政調整基金は令和7年度末時点で過去最多の160億円まで積み増した。
また、市中心部への大学学部誘致では5つの学部が集まった。誘致大学の令和3年度以降の卒業生のうち81.7%が県内で就職し、今年4月時点の学生数1895人のうち74.6%が県内出身者を占めた。「街中に学生が増え、ボランティアや祭りに参加するなど社会の力となる副次的な効果が大きい」と若年世代の県内定着への手応えを語った。
政治姿勢として重視したのは現場を徹底的に見ることだ。課題のある現場に自ら赴き、住民と直接対話しながら政策を判断。市民が開くイベントにも積極的に参加し、「触れ合い」を大切にしてきた。「自分が現場を見ないと判断ができないと思い、職員よりも現場を知ろうとやってきた」と振り返る。
うれしかったこととして、市役所での職員対応に感謝する市民からの手紙が届いたことを挙げた。「職員には市民目線を大事にしようと伝えてきた。市役所が『変わったね』と言ってもらい非常にありがたいと思っている」と笑顔を見せた。