「世界三景」、秋田にあり——男鹿・寒風山頂に石碑 志賀重昂が絶賛した大パノラマ

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Aiko Yamamoto
国際 - 07 6月 2026

秋田県男鹿市の寒風山(標高355メートル)山頂にこの6月、「世界三景」と刻んだ石碑が設置された。日本三景ならぬ世界三景——一見すると大げさに聞こえるが、実際に足を運べばその誇張ではないことが分かる。眼下には秋田平野と日本海、南北に果てなく続く海岸線が一望でき、訪れた観光客が次々と歓声を上げ、石碑を囲んで記念写真を撮る光景が広がっている。

石碑が立つのは、山頂の回転展望台前の広場。幅2メートル、高さ1メートルほどの男鹿石(安山岩)に、「世界三景 寒風山」の文字が力強く刻まれている。男鹿市観光課の大友洋文副主幹(47)はこう説明する。「地理学者の志賀重昂が大正2年(1913年)にこの地を訪れ、感動したあまりアメリカのグランドキャニオン、ノルウェーのフィヨルドと並ぶ世界三景と称えたのです。宮島や天橋立、松島といった日本三景は広く知られていますが、志賀はそれ以上に寒風山の景観を評価したわけです」

山頂に立つと、その理由が一目瞭然だ。石碑の正面には、八郎潟干拓地の広大な田園と、干拓後も残る八郎湖が広がる。右手(南側)には山形県方面へと続く海岸線に沿って、約500年かけて造られた松の防砂林が続き、その先に鳥海山(出羽富士)がそびえる。左手(北側)は青森県方面へ海岸線が伸び、秋田・青森両県境の白神山地、さらにその奥には岩木山(津軽富士)も望める。山頂西側には、大きくえぐれた火口や火口原があり、女性的な山容の寒風山が実は荒々しい火山であることも分かる。

全国各地から訪れた観光客は、その絶景に驚きを隠さない。長野県から友人と訪れた女性(74)は「海なし県に住んでいるので、海と空と大地が360度一望できて感動しました。グランドキャニオンにも行きましたが、寒風山の景観はまた違った雄大さがあります」と話す。岩手県宮古市から11人で訪れた男性(76)は「世界三景は初めて知りましたが、この絶景なら納得です。こんな眺めは生まれて初めて」と、仲間と記念撮影を続けた。名古屋市から来た女性(20)は「もうメッチャきれいだし雄大だし。世界三景だけのことはある」と同僚と顔を見合わせて笑った。

この石碑が設置されるまでの経緯は長い。志賀重昂の賛辞を受け、昭和30年代には一時期、ふもとのJR男鹿線・羽立駅前に「世界三景 寒風山登山口」の木製標柱が立てられた。平成27年には山頂に木製の看板が設置されたが、日本海からの強風や雪で老朽化し、2年ほど前に撤去されていた。そこで今年6月20日、男鹿市建設業協会が石碑を寄贈し、菅原広二市長らが出席して除幕式が行われた。木製看板より文字が鮮明になり、回転展望台の女性職員(45)は「記念写真を撮る人が増え、『世界三景って何ですか?』と聞かれることも多くなった」と打ち明ける。

男鹿半島は「東北の伊豆」とも評され、半島の脊梁に美しい山々が連なり、史跡や景勝地が点在する。同時に、ひなびた漁村の風情も残り、海洋性の明るい日差しが共通する。大友副主幹は「世界三景の寒風山をきっかけに、ナマハゲ以外にも男鹿半島の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と期待を込める。ただ、半島内や海岸線にはすでに無数の大型風力発電の風車が立ち並び、近い将来、海上にも風車が連なる計画がある。人工物の少ない、志賀重昂が見たままの絶景を楽しめるのは、もしかすると今のうちかもしれない。(産経新聞・八並朋昌)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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