
大学女子駅伝で2冠を達成した兼子心晴さん(22)が、看護師になる夢を実現するために国立大学への再受験を決断した。トップアスリートとして実業団からのオファーを受けながらも、彼女は「自分の道」を選び、驚異的なスケジュールをこなしてきた。
兼子さんは、駅伝シーズン真っただ中の受験2週間前に全日本選手権に出場。この過密スケジュールが両立の厳しさを象徴している。彼女は「走ることも勉強も、どちらも中途半端にしたくなかった」と振り返る。
実業団の誘いを断った理由について、兼子さんは「看護師は子どもの頃からの夢。ランナーとしてのキャリアを優先する選択肢もあったが、心が納得しなかった」と語る。彼女は競技と学業の両立に悩みながらも、再受験への決意を固めた。
挫折も多かった。試験勉強中に思うようなタイムが出せず、モチベーションが低下した時期もあった。しかし、チームメートや家族の支えで立ち直り、「走ることで脳がリフレッシュできた」と乗り越えた経験を明かす。
兼子さんの原動力は、「将来、患者さんに寄り添える看護師になること」。再受験を経て国立大への合格を目指す彼女は、「ランナーとしての経験を看護の現場でも生かしたい」と語り、新たな一歩を踏み出している。