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近年、日本に移住する中国人富裕層や新移民が急増しており、その背景と実態が注目を集めている。NHKスペシャル「潤日の肖像」では、中国の富裕層や若い起業家たちが日本へ資金と共に移り住む現象を「潤日」と名付け、その実像に迫った。在留資格の取得が厳しくなる中で、こうした人々と資金の流れは今後どこへ向かうのか、模索が始まっている。
番組で紹介された28歳の中国人男性は、都内の会員制クラブで一夜に1000万円を消費し、東京・大阪・北海道の3拠点生活を送る。彼は投資用不動産を複数所有し、日本での事業拡大を目指す。このような「超高額消費」と「複数拠点生活」は、潤日層の典型的な特徴として浮かび上がってきた。
しかし、政府は2024年以降、在留資格の審査を厳格化し、資産証明や事業計画の提出を義務付けるなど、入国管理を強化している。「単に資金があるだけでは長期滞在が難しくなった」と、行政書士は指摘する。これにより、従来のように不動産購入だけでビザを取得する手法は通用しなくなりつつある。
資金の流れにも変化が生じている。従来は東京の高級マンションやリゾート地の別荘に集中していた投資が、地方の観光施設や農業、介護事業など実体経済への投資へとシフトし始めた。「潤日マネーが日本の地方創生に貢献する可能性もある」と経済学者は語る。
一方で、ビザ取得が困難になった層は、東南アジアや欧州など他国へ流出する動きも見られる。日本政府は「潤日」を単なる消費ブームで終わらせず、持続可能な形で受け入れる制度設計が急務だ。この現象の行方は、日本経済の未来を占う試金石となるだろう。