t>

産業ガス大手のエア・ウォーターは31日、昨年発覚した不適切会計問題の調査で開示が遅れていた2026年3月期連結決算を発表し、純損益が639億円の赤字(前期は399億円の黒字)に転落した。大阪市内で記者会見した千歳喜弘社長は問題を陳謝した上で「今回の決算をベースに、正常な経営体制でやっていきたい」と述べた。
赤字の主因は、海外事業を中心とした投資案件で資産価値を見直し、1079億円の損失を計上したことだ。これとは別に会計問題の調査関連費用130億円も特別損失として盛り込んだ。
売上高に当たる売上収益は前期比5.3%増の1兆667億円だった。
千歳氏はエア・ウォーターを含むグループ43社で不適切会計を確認したと総括した。東京証券取引所が「特別注意銘柄」に指定しており、解除に向けた対応などで26年度に250億円程度の費用を見込む。
問題を巡っては、外部の弁護士らで構成する特別調査委員会が、豊田喜久夫元会長に権力が集中し、業績目標への過度なプレッシャーがあったと指摘した。