
中国の軍事法院(軍事裁判所)は7日、収賄罪に問われた魏鳳和・元国防相と、贈収賄罪に問われた李尚福・前国防相にそれぞれ執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡した。中国人民解放軍では大規模な汚職疑惑が伝えられ、高官の失脚が相次ぐ異例の事態に陥っている。
中国国営新華社通信が伝えたところによると、2人とも2年間の猶予期間が経過した後は終身刑とし、減刑や仮釈放は行ってはならないとされた。生涯にわたる政治的権利の剝奪と、全個人財産の没収もそれぞれ言い渡されている。
中国共産党は2024年6月、重大な規律・法律違反が確認されたとして、李前国防相と魏元国防相の党籍を剝奪する処分を決定していた。中国軍では戦略ミサイルを運用するロケット軍や装備調達部門を巡る汚職疑惑が伝えられている。
今年1月には中国国防省が、中国軍制服組トップの張又侠・中央軍事委員会副主席と、中央軍事委の委員である劉振立・軍統合参謀部参謀長について、重大な規律・法律違反の疑いで調査すると発表している。軍内の汚職撲滅に向けた動きが加速しているとみられる。
今回の判決は、中国軍の汚職疑惑が最高幹部層にまで及んでいることを示すもので、国内外の注目を集めている。今後の軍内の更なる粛清や改革の行方が注視されている。