
J1で2度目のシーズンを戦うV・ファーレン長崎の本拠地ピーススタジアムは、毎試合約2万人の観客でにぎわっている。ホテルや商業施設が一体となった斬新な設計のスタジアムでは、対戦相手のサポーターとバーベキューやフットサルを楽しむユニークな交流が生まれている。長崎サポーターの有志が、セレッソ大阪戦の翌日に初めて相手サポーターを招いた交流会を開催した。
商業棟の屋上にあるBBQ施設「THE BBQ BEACH」には、約40人が集まった。参加者は施設内のスーパーで食材を買い、備え付けの機材や皿を使った。長崎側が用意した肉や寿司、雲仙ハムなどが並び、参加費でまかなわれた。会場では長崎サポーターがセレッソサポーターに郷土自慢の差し入れをふるまった。
県産の日本酒や、かんころ餅、長崎ならではの甘いゴマ豆腐とピーナツ豆腐など、他県ではなかなか味わえない品々が提供された。記者も参加し、これらの郷土料理を持ち込んだ。会の終盤には、会場そばを着地点とするジップラインで両サポーターが一緒にピッチ上を飛び、和気あいあいとした時間を過ごした。
この交流会を企画したのは、長崎サポーターの女性RaMさんと、V・長崎の番記者を務めるフリーライターの椎葉洋平さん(37)である。これまでも施設の飲食店で歓談したりビンゴ大会を開いたりして、回を重ねてきた。新たな試みとして対戦相手サポーターを巻き込んだことで、交流の輪が広がった。
J1昇格を果たしたV・ファーレン長崎は、スタジアムを核とした地域交流をさらに発展させている。商業施設やホテルが隣接する環境を生かし、サポーター同士の垣根を越えたコミュニティ形成が進む。今後は、他クラブのサポーターとの交流イベントが増える機会と期待されている。