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猛暑が続いた真夏の和歌山市長選は「静か」な幕切れとなった。3期12年務めた尾花正啓市長の後任を決める節目の選挙だったが、投票率は37.04%にとどまった。前回より5.50ポイント上昇したものの低調さは否めず、30%台は5回連続となる。
今回初当選を果たした尾崎太郎氏は「投票率が低いことは残念。市民の方々が関心を持つような政治をしないといけない」と危機感を示した。
投票率の伸び悩みを巡り、選挙期間中、ある陣営関係者は「大きな争点がなく、盛り上がりに欠ける」と話していた。確かに、賛否が二分する争点はなかった。ただ、多くの候補者が訴えていたように人口減少対策や中心市街地の活性化など、市が直面する課題は残されている。
例えば、国全体の人口減少が続く中で、市として「人口増をどう図るのか」「人口が減るなかで住民の満足度をどのように高めていくのか」など、将来像を描いた上で具体的な道筋を示した候補者は少なかったように感じた。
低投票率は候補者の訴えが届かなかったためなのか、有権者が市政の未来に関心を失っている結果なのか。市政の課題解決には、市民の参画が不可欠だ。
尾崎氏は記者団の取材に「市長が変われば市が変わり、生活が変わる。そんな実感があれば、住民の政治への関心も高まるのではないか」とも語った。
政治への関心をどのように高め、いかにして住民を巻き込み、直面する市の課題にどう取り組むのか。新たなかじ取り役を担う尾崎氏の手腕が試される。(小泉一敏)