
はてなは4月24日、従業員が悪意ある第三者からの虚偽の送金指示により銀行預金を外部口座に送金した資金流出事案を公表した。同社は被害額約11億7900万円を特別損失に計上し、通期最終赤字に転落する見込みだ。特別損失には特別調査委員会の調査費用6000万円も含まれ、調査は継続中。回収額が確定次第、特別利益として計上する予定。
同日、2026年7月期通期(2025年8月1日〜2026年7月31日)の業績予想を下方修正した。売上高は36億4000万円(前回予想比5.7%減)、営業利益は1億1300万円(同17.1%減)、経常利益は9000万円(同38.3%減)にそれぞれ引き下げた。
広告・マーケティング予算の縮減で販売環境が厳しくなったことに加え、オウンドメディアの編集受託事業では、生成AIにより安価に記事を量産できるようになった影響で新規獲得が難航。コンテンツプラットフォームサービスでも、協議中の生成AIベンダーとの取り組みが想定より遅れている。
純損益は、こうした減収に加え、資金流出事案に伴う11億7900万円の特別損失を計上し、前回予想の1億100万円の黒字から一転して7億6700万円の赤字となる。この赤字額には、将来の税負担の軽減効果を見込む「繰延税金資産」の計上による3億5700万円分の利益押し上げ効果も織り込んでいる。
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