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「はてなブログ」「はてなブックマーク」などを運営するインターネット関連企業はてな(東証グロース上場)で4月、経理部長が千葉県警を名乗る人物にだまされて約1億8千万円を送金した詐欺事件があり、同社は7月24日、外部の専門家による調査報告書を公表した。それによると、社内管理体制の不備に加え、休職明けの経理部長が「会社の不正への捜査協力」と信じ込んで心理的に追い詰められた上、もともと会社との信頼関係がないという事情もあった。
詐欺グループから最初に接触があったのは、4月20日月曜日の午前8時ごろだった。自宅にいた経理部長の私用携帯電話に着信があった。
電話の主は「千葉県警です。大規模な資金洗浄グループの捜査を進めています」と、「捜査協力」を求めてきた。「あなたも逮捕される」と脅すような言葉もあり、経理部長は電話の主の指示に従い、自身の通信アプリのアカウントに詐欺グループのアカウントを招待した。
秘密保持のためとして家族への口外も禁じられ、自分に嫌疑かかっているという焦りから、経理部長は心理的に孤立していった。はてな社の栗栖義臣社長や田中慎樹・取締役コーポレート本部長も「捜査対象だ」と告げられ、上司に相談することはできなかった。
詐欺グループの指示で、同居の家族を外出させ、物理的にも孤立する中、午前10時40分ごろ、言われるがままに、社用パソコンに、遠隔操作できるリモートデスクトップのソフトをインストールし、実行した。