
中央アジアのウズベキスタンで5日、同国初の原子力発電所の建設開始式典が中部ジザフ州で行われた。原発建設にはロシア国営原子力企業「ロスアトム」が参画しており、着工式にはロシア北西部サンクトペテルブルクの国際経済フォーラムに参加中のロシアのプーチン大統領と、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領がオンラインで出席した。
ロシア大統領府によると、同原発は出力1000メガワットの大型原子炉2基と、出力55メガワットの小型原子炉2基が同じ敷地内に設置される「世界に類例がない」施設になるという。ロシアメディアによると、原発建設は今年3月に着工しており、2035年の完成を目指している。
プーチン大統領は式典で、「原発稼働後はウズベクのエネルギー消費量の最大15%を賄うことになる」とあいさつした。両国はエネルギー分野での協力を強化しており、今回のプロジェクトはその一環と位置づけられる。
ミルジヨエフ大統領は「ウズベクはウラン生産量が世界5位で、互恵的なプロジェクトだ」と称賛した。ウズベキスタンは豊富なウラン資源を保有しており、原発建設によりエネルギー自給率の向上が期待されている。
原発建設にはロシアの技術と資金が投入される見通しで、中央アジア地域におけるロシアの影響力拡大の象徴ともみられている。完成後はウズベキスタンの電力需要の安定供給に貢献すると同時に、地域のエネルギー安全保障に寄与する可能性がある。(共同)