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サンリオの辻朋邦社長は23日、オンラインで開いた決算記者会見で、元常務の斎藤陽史氏が北米子会社から計約2億5000万円に上る不正な報酬を受け取っていた問題について謝罪した。辻氏は「ガバナンス(企業統治)に課題があった。多大なるご心配をおかけし深くおわび申し上げる」と述べ、問題発覚後初めて直接説明を行った。
すでにサンリオは社長を含めた幹部3人の報酬返納を公表しており、内部統制の不備が明らかになった。今回の不正は北米子会社からの報酬が適切な手続きを経ずに支払われたもので、外部の弁護士による調査が進められている。
斎藤氏は5月末に常務を辞任しており、辻氏による事案の説明や謝罪は今回が初めての機会となった。同社はこれまで詳細を明らかにせず、調査を優先してきた経緯がある。
同時に発表した2026年3月期連結決算は、売上高が前期比33.9%増の1940億円、純利益が30.9%増の546億円と好調だった。キャラクター商品の海外需要拡大が寄与した。
サンリオは本来1月ごろに決算発表を予定していたが、不正報酬の調査を優先したため公表を延期していた。今後はガバナンス強化策を打ち出し、再発防止を図る方針だ。