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国家情報局の発足を受けて、日本のインテリジェンス(情報活動)改革は第2段階に入る。次の焦点は、スパイ活動を防ぐための法整備、対外情報機関の創設、安全保障目的の通信傍受の導入だ。本稿では、これらの課題をめぐる議論の展望を探る。
「日本は長らくスパイ天国として知られてきた」―。米紙ニューヨーク・タイムズは12日、日本が西側諸国から追放されたロシア人スパイの活動拠点となっていると報じた際、スパイへの法的規制が弱い日本の現状をこう表現した。
日本には秘密漏洩を処罰する法律はあるが、情報を取得しようとする外国のスパイを未然に摘発する仕組みは存在しない。政府は外国勢力の代理人に登録を義務付け、不正な干渉行為に刑事罰を科す「外国干渉防止法案(仮称)」を来年の通常国会に提出する検討を進めている。
2つ目の論点となる対外情報機関の創設は、海外から情報を積極的に収集・分析する体制を整えることが目的だ。だが、組織の権限や情報共有の範囲、民主的統制のあり方など、制度設計をめぐっては与野党の間でなお整理すべき点が多い。
3つ目の安全保障目的の通信傍受は、テロや破壊活動を未然に防ぐ手段として導入が検討される。一方で、国民のプライバシーや通信の秘密との両立が最大の争点となり、導入範囲と監視の仕組みをどう構築するかが問われている。