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スーツ姿で富士登山、モンブラン、アコンカグアへ オーダースーツSADA社長・佐田展隆さんの挑戦

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Yuki Tanaka
経済 - 21 7月 2026

体にフィットしたスーツをフルオーダーで提供するオーダースーツSADA(東京都千代田区)の社長、佐田展隆さん(51)。家業を継ぎ、山あり谷ありの中、粘り強く進んできた4代目だ。スーツを着ての登山動画などが国内外で注目を集めるなど、スーツの魅力や文化、実用性を自身のスーツ姿で伝えている。

大正12年、佐田さんの曽祖父が服飾雑貨卸商を開業。祖父の代には生地商売を主力に、父の代では自社ブランドを展開するメーカーとして発展してきた。

東レで営業職として活躍していた佐田さんは平成15年に佐田(当時)に戻り、17年に社長就任。経営状態は厳しく「本当にボロボロで倒産状態」と振り返る。新規開拓などでV字回復を果たすが、有利子負債解消のため再生ファンドに会社を売却し、社長を退く。

再登板は24年。前年の東日本大震災で同社の工場や取引先テーラーが苦境に直面していた。その中で「変えることへの抵抗はなかった」と、自社の生地を工場で縫い、店舗で売るという製造小売業に進出。東京・新宿に1号店を出し、約3年で立て直した。

そのつかの間、今度は新型コロナウイルス禍に見舞われる。「影響は大きく長かった。(コロナ禍が)終わったと感じるまで4年くらいかかった」。出店拡大や値上げでしのぎ、今年ようやく黒字化を果たした。

「やった方がよさそうなことは全部やる」。窮地でのかじ取りを迫られ、胆力で利益を伸ばしてきた佐田さんは「原点は祖父が怖いから」と笑う。「『迷ったらいばらの道を行け』が祖父の口癖。手を抜くことを許さない人で、父もそのタイプ」と、先代たちの意志に背中を支えられている。

同社のオーダースーツは初回1万9800円(税抜き)から。「安かろう悪かろうと思われているが、しっかりしたスーツだとアピールしたかった」と始めたのがユーチューブ動画の配信だ。25年に富士山をスーツで登る動画を公開。「やはりプチ炎上したが、面白いねという声が広がった」。スーツ姿でアクティブな挑戦をするユーチューブチャンネル「さだ社長」の誕生だった。26年には体育会スキー部の経験を生かしてのスキージャンプ、27年には東京マラソン、ほかにはサーフィンやダイビングなどもスーツで挑戦した。

登山動画が多く、今やその目的は「趣味とスーツを伝える両方」だ。「百名山全部」との国内目標にとどまらず、マレーシアの4千メートル級、キナバル山、西ヨーロッパ最高峰のモンブラン登頂を果たし、海外メディアからも注目を浴びた。

モンブランのガイドから昔の登山家はスーツのような服を着ていたと聞き、「ウールは保温性、吸水速乾性に優れ凍傷になりにくい。天然素材の中では最強の機能素材」と、スーツの機能性の高さを再認識した。佐田さんが登山時に着用するスーツも一般的なウールのブランド生地で「岩登りの動きをしても全然足が上がるんですよ。窮屈なのは体に合っていないから」と、フルオーダーならではのフィット感による動きやすさを実証している。

今年12月には南米最高峰、アコンカグアへ挑戦。7千メートル級の雪山だが「インナーとしてスーツを着る」。「これを登ったらエベレストが見えてくる」と、日本のスーツで世界最高峰の頂に立つ日に向かって進んでいる。

スーツは「最上級の『おもてなしドレスコード』。相手に感謝と敬意を伝える、礼を尽くすためのアイテム」と佐田さんは祖父からの教えを大切にする。「日本人は世界一のおもてなし民族。おもてなしの心を持つ日本人こそ世界一着こなさなきゃいけない」

ただ、体に合っていない既製品を着ている人が多く、着心地の悪さからスーツが敬遠される傾向もある中で「フルオーダースーツの敷居を下げたい」と上質で自分に合う一着を手にしてもらえるよう奮闘する。

世界中、重要な商談や会合で必ずといっていいほど着用されるスーツは「世界共通語」。「相手への敬意を示す礼を尽くした格好で、どこにも落ち度はないという自信はものすごく大事」という。「自分の個性を表現できる姿で、ビジネスの最前線に赴いてほしい」と願う。

祖父を思い浮かべ「何が一番いばらの道かな」と挑戦を続ける。全国に46店舗を展開するが、オーダースーツの敷居を下げるため、さらなる店舗拡大と魅力の発信を図る。今の使命は「日本人のスーツ姿を世界一おもてなし感あふれるものにする」。紺スーツに赤ネクタイという佐田さんスタイルで、スーツのおもてなし文化や快適性を伝えていく。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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