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トランプ米大統領は10日、ホワイトハウスで記者団に対し、自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」について、「更新しようと思っていない」と述べた。トランプ氏は、カナダとメキシコに対する貿易赤字に強い不満を表明しており、同協定の更新に否定的な姿勢を明確にした。
3カ国は来月1日、USMCA発効後初めての「共同見直し」会合を開く予定だ。トランプ政権は、この機会を捉えてより米国に有利な内容に改定する狙いがあるとみられる。交渉の行方が注目される。
USMCAは第1次トランプ政権時の2020年7月1日、北米自由貿易協定(NAFTA)を改定し、米国に有利な条件を盛り込んだ協定として発効した。発効から6年後の今年7月に最初の見直しが行われる予定で、更新に合意すれば協定は2042年まで継続する。
更新されない場合は1年ごとの見直しが行われ、合意に至らなければ失効する仕組みだ。トランプ氏の意向次第で、北米の貿易秩序が大きく変わる可能性がある。
トランプ氏は10日の会見で、「カナダやメキシコが持っているものは何も必要ない」と述べ、米国に対する優遇措置をとるよう要求した。既に両国と協議していると説明しており、今後の交渉の行方が注目される。