t>

東京サタデー&サンデーナイト、20台のEVレーシングマシンによる華やかなエンタメに心が踊った――。今年で3年目になるフォーミュラE世界選手権「東京E-Prix(イープリ)」のシリーズ第14戦(7月25日)と第15戦(7月26日)が、それぞれ日本時間午後8時に決勝スタートを切った。東京で行われる公道レースでは、初のナイトレースとなる。
その熱気が残る東京会場で、フォーミュラE最高経営責任者(CEO)のジェフ・ドッズ氏が単独インタビューに応じ、次世代マシン「GEN4」の狙いを語った。ドッズ氏は「GEN4は単なるマシンの進化ではなく、モータースポーツの常識を覆すプラットフォームだ」と強調し、2026年シーズンからの投入を予定していると明かした。
GEN4は回生ブレーキ能力の大幅向上と超高速充電技術を備え、最高出力は600kWを超えるとされる。レース中の充電停車「アタックチャージ」も進化し、戦略とエンターテインメント性がさらに高まる見通しだ。ドッズ氏は「フォーミュラEは技術のショーケースであり、市販EVへの技術移転も大きな使命だ」と述べ、サステナビリティとパフォーマンスの両立を強調した。
日系メーカーの動向にも注目が集まる。既に日産とヤマハがフォーミュラEに関与しているが、ドッズ氏は「日本の自動車産業は電動化の最先端にあり、我々はさらなる日本ブランドの参入を強く望んでいる」と語った。具体的な企業名は明かさなかったものの、「複数のメーカーと真剣な対話を続けている」と明言し、今後の発表に含みを持たせた。
東京E-Prixは、日本市場におけるEV普及の象徴的なイベントとして定着しつつある。ドッズ氏は「東京の夜景をバックにしたレースは世界でも類を見ない」と感慨を込め、「GEN4世代には、日本発のチームやメーカーがさらなる活躍を見せるはずだ」と未来への期待を語った。フォーミュラEは、東京という摩天楼のキャンバスに、電動レースの新たな章を描こうとしている。