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バーベルの総重量を正確に計算できている人は、意外と少ない。計算方法の基本は「バー(シャフト)の重さ+片側のプレート合計×2」だ。オリンピックバーの標準重量は20kgで、トレーニングの記録を管理するうえでも、まずこの「バー自体の重さ」を把握することが何よりも重要になる。
具体的な手順を確認しよう。たとえば20kgのバーに片側10kgのプレートを1枚ずつ付けた場合、総重量は「20+(10×2)=40kg」となる。ここで多くの初心者がつまずくのが、プレートの表記は「1枚の重さ」であり「両側の合計」ではないという点だ。「10kgプレートを両側に付けたから20kg」ではなく、実際には40kgになる。この基本を押さえないまま重量を記録すると、トレーニングの強度設定が大きくズレてしまう。
計算のスピードを上げるには、ジムでよく使う定番パターンを暗記しておくのが近道だ。総重量60kgなら「バー20kg+片側20kg(20kgプレート1枚)」、80kgなら「バー20kg+片側30kg(20kg+10kg)」、100kgなら「バー20kg+片側40kg(20kg+15kg+5kg)」、120kgなら「バー20kg+片側50kg(20kg+20kg+10kg)」という組み合わせが基本になる。
逆算のテクニックも覚えておこう。目標の総重量からバーの20kgを引き、残りを2で割れば「片側に必要な重さ」が導き出せる。たとえば90kgを組みたいなら「90−20=70、70÷2=35」で片側35kg。これは「20kg+10kg+5kg」でぴったり作れる。100kgなら同様に計算して片側40kg。「20kg+15kg+5kg」あるいは「20kg+10kg+5kg+2.5kg×2」で対応可能だ。
最後に安全面の注意を一つ。25kgプレートを導入しているジムでは、100kgを「25kg+10kg+5kg」と組むこともできるが、どのパターンを選ぶにせよ、左右のプレート構成を必ず同じにしなければならない。左右非対称のままバーを担ぐとバーが傾き、肩や腰に偏った負荷がかかる。プレートの表記を目視で確認し、ラックアップ前に枚数と重さをダブルチェックする習慣を身につけてほしい。正確な計算と定番パターンの暗記は、トレーニングの質を高めるだけでなく、ケガの予防にも直結する。