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「推し活」が当たり前となった現代、62年もの人生をビートルズに捧げ続けた岡本備さんの情熱は別格です。2万点超のコレクションと私財を投じて作り上げた「ビートルズ文化博物館」。岡本さんが貫く“究極の推し活”とは?その生き様に迫ります。
岡本さんがビートルズに熱中し始めたのは1960年代、中学1年生の頃。当時まだ日本では洋楽が珍しかった時代に、ラジオから流れてきた「シー・ラヴズ・ユー」に衝撃を受け、以降レコードやグッズの収集にのめり込みました。現在では約2万点のコレクションを誇り、自宅の一部を改装して博物館として公開しています。
博物館の開設には、東京に家が一軒建つほどの資金を投入したといいます。岡本さんは「ビートルズには人生の大部分を捧げた。後悔はない」と語り、収入の大半をコレクションと施設運営に充ててきました。その結果、生活は決して裕福とは言えず、年金とわずかな収入でやりくりしている現状があります。
それでも岡本さんの情熱は衰えず、博物館には国内外から年間数百人のファンが訪れます。ビートルズの未発表音源やメンバーの直筆サインなど、貴重な品々がずらりと並び、来場者からは「本物の愛が感じられる」と評価されています。岡本さんは「このコレクションを次世代に残したい」と切望しています。
62年にわたる推し活の果てに、岡本さんはビートルズという存在を通じて得た喜びと、それに伴う代償を受け入れています。「推しに人生を捧げるとはこういうことだ」と微笑む姿には、現代の推し活文化に通じる真摯な姿勢が感じられます。彼の生き様は、一つの情熱に全てをささげる覚悟の重みを私たちに問いかけています。