
プーチン大統領は4日、新型中距離弾道ミサイル「オレシニク」を使用した5月下旬のウクライナ攻撃について、都市部への「本格使用」に向けた一種の発射試験だったとする認識を示した。その上で、将来的に首都キーウなどをオレシニクで攻撃する可能性を示唆した。
プーチン氏は同日、露北西部サンクトペテルブルクで3日に開幕した「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」の一環として、世界各国の主要通信社幹部らの会談を実施し、その中で発言した。プーチン氏は5日、フォーラムの全体会合で演説を行う予定。
5月下旬のオレシニク使用に関し、プーチン氏は「攻撃の結果を観測するのに都合の良い場所を攻撃しただけだ」と指摘。ロシアはいまだにオレシニクの「完全な意味での実戦使用」はしていないとも主張した。
オレシニクは2024年11月、ウクライナ東部ドニプロへの攻撃にロシアが初使用。今年1月には西部リビウ州、5月下旬にキーウ近郊への攻撃に使用した。
プーチン氏は戦況にも言及。露軍が前線全体で前進している一方、ウクライナ軍は深刻な兵士不足に陥っていると主張した。また、将来的なウクライナとの和平について、25年8月の米露首脳会談でロシアは「妥協」を提示したとし、ウクライナも妥協に応じれば紛争は終結するとの見通しを示した。プーチン氏のいうロシアの「妥協」とは、ウクライナが東部2州を放棄すればロシアは南部2州での戦闘を停止するとの提案を指しているとみられる。