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イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカでの大巡礼(ハッジ)が間もなく始まる。期間中は最高気温が40度を超える日もあると予想されており、熱中症などの健康被害が深刻に懸念されている。過去には50度を超える猛暑に見舞われ、多数の死者が出た年もあった。
米イスラエルとイランの対立で中東は依然緊張状態にあるが、世界各地からすでに150万人を超える巡礼者がメッカに到着している。ハッジは礼拝や断食などと並ぶイスラム教徒の五行の一つで、財力と体力のある者は生涯に一度の実践が求められる。
サウジのメディアによると、当局はエボラ出血熱やハンタウイルスなどの感染症情勢を注視し、巡礼者の安全確保に向けた準備が整っていると表明している。暑さ対策として、冷却設備や給水所の設置も進められている。
ハッジへの正式参加にはサウジ当局の許可が必要で、無許可の参加者は罰金などの対象となる。当局は無許可巡礼者の取り締まりを強化し、混雑やトラブル防止に努めている。
サウジ政府は過去の熱中症被害を教訓に、巡礼者向けの注意喚起や医療体制の拡充を進めている。猛暑の中での安全な巡礼実施へ、厳重な警戒が続けられている。