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伝説がさらに塗り替えられた。アルゼンチンのリオネル・メッシは、この日の2得点でワールドカップ通算ゴール数を18とし、歴代最多記録を更新した。ちょうど40年前の6月22日、メキシコ大会イングランド戦で、母国の英雄ディエゴ・マラドーナが「神の手」と「5人抜き」で2得点を挙げた特別な一日。メッシは「何より重要だったのは突破を決めること。決勝トーナメント進出がうれしい」と、個人記録よりもチームの勝利を強調した。
試合は決して楽な展開ではなかった。前半9分、メッシはまさかのPKを失敗。その後も決定的なチャンスを生かせず、自身初のW杯無得点試合が目前に迫った。本人は「自分に対して腹が立つ瞬間もあった」と振り返る。それでも、積み重なったミスをすべて帳消しにする活躍を見せた。
同38分、低く速い左クロスに左足を合わせて先制ゴール。その後は一進一退の攻防が続いたが、後半追加タイムにゴール前の混戦から、一度弾かれたボールを冷静に押し込み、試合を決定づけた。この2得点でW杯通算18ゴールは、前人未到の記録となった。
スカロニ監督は「メッシがチームに与える影響は計り知れない。もう語る言葉が見つからないよ」と苦笑いを浮かべるしかなかった。指揮官はエースの存在がチームにもたらす力を最大限に評価した。
ほぼすべての栄光を手にしてきた背番号10は「プレーすること、ピッチの中で楽しむことが大好きだ」と戦う喜びを口にした。連覇へ向け、まずは第一関門突破。伝説はまだ続く。(大石豊佳)