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カザフスタン西部のカスピ海に面したアクタウ港。強い風が吹きつける埠頭で、巨大なクレーンが中国などからのコンテナをつり上げていた。貨物は船で海の向こうのアゼルバイジャンやジョージア、トルコを抜け、欧州に向かう。
日本の地方主要港と同程度の規模とされるアクタウ港が今、国際的に脚光を浴びている。アクタウ港は、ロシアを経由せずに中国と欧州を結ぶ物流ルート「中央回廊」の要所だからだ。
「アクタウ港は中央回廊を発展させるカギを握っている」と同港トップのダウレン・クトパンバエフは強調する。
中央回廊は鉄道や道路、海路を組み合わせた全長約6500キロの多国間ルート。ロシアを通る「北部回廊」がウクライナ侵略後に不安定化し、にわかに重要性が増した。「貨物の流れは川の流れのようなものだ。どこかが閉ざされれば新しい道が開かれる」とクトパンバエフは話す。
カザフ大統領府によると、中央回廊を通った貨物量は2025年、ウクライナ侵略前の5倍以上となる約410万トンに達した。1000万トンに高めることを目標に掲げる。カザフ運輸省の関係者は、回廊を通る鉄道や船のコンテナ取扱量を35年までに現在の約7倍の55万TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個分)にする計画だと話す。その中核をアクタウ港と近隣のクルイク港が担う。