
シンガポールで5月29~31日に開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)に出席した小泉進次郎防衛相の評価が内外で高まっている。米国のアジア関与をヘグセス国防長官に確認し、中国の日本非難に反論したほか、オランダのディラン国防相とのサッカーW杯を絡めた軽妙な英語でのやりとりも話題となっている。
「今年のシャングリラ対話は、日本の存在感、主体性、影響力という点で転換点となった」と、アジア安保会議を主催する英国国際戦略研究所(IISS)でジャパン・チェアを務めるロバート・ウォード氏がXに投稿。「小泉氏の巧みな防衛外交手腕が、壇上でも、他の首脳や代表団とのやり取りにおいても発揮された」と高く評価した。
5月30日のヘグセス氏のセッションで、最前列に座った小泉氏は講演後、ヘグセス氏に「米国の揺るぎない関与は確信しているが、それで正しいか」と質問。ヘグセス氏から「中国の抑止で関与する姿勢に変わりはない」との回答を引き出し、アジア各国の懸念払拭に貢献した。
防衛力強化に取り組む高市早苗政権を「新型軍国主義」と非難する中国に対し、小泉氏は「虚偽の主張」だと強く反論。日本の立場を説明し、対話の必要性を訴えた。
31日のセッションでは、オランダのディラン国防相とのユーモアを交えたやりとりも注目された。小泉氏はW杯初戦を絡めた軽妙な切り返しで応じた。