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日清食品が発売した「冷しカップヌードル」が、カップ麺の常識を覆す革新的な製品として話題を集めている。この商品最大の特徴は、熱湯ではなく冷水で麺が戻せる点にある。同社は5年の歳月をかけて特許技術を開発。災害時やアウトドアなど、お湯を沸かす環境がない場面での需要を見込む。
従来のカップ麺は熱湯を注いで3分待つのが当たり前だった。しかし「冷しカップヌードル」は冷水を注いでから約15分で食べられる状態になる。日清食品広報担当者は「開発にあたっては『熱湯からの解放』をテーマに掲げ、麺の食感やスープの味わいを冷たい状態で最大限に引き出すことにこだわった」と説明する。
技術的なポイントは、麺の製造工程にある。通常の麺は熱湯で戻ることを前提に油で揚げているが、冷水用の麺は特殊な乾燥方法を採用。冷水でも麺が均一に戻り、最後までコシのある食感を保てるという。スープも冷水に溶けやすい粉末形状に改良。しょうゆ味ベースで、シーフードのうまみが効いたすっきりとした味わいだ。
SNS上では「冷水だけで食べられるなんて衝撃」「災害時に重宝しそう」「キャンプに持っていきたい」など驚きの声が相次いでいる。一方で「15分待つのは少し長い」との指摘もあり、家庭での定番化には時間がかかる可能性もある。価格はコンビニエンスストアで276円前後、スーパーでは250円前後と通常のカップヌードルより2割ほど高い。
日清食品はこの商品を通じて、カップ麺の新たな可能性を切り開こうとしている。同社は「夏場の暑い日や、手軽に食事を済ませたいシーンでの利用を想定している。さらに、避難所などお湯が手に入りにくい場所でのニーズにも応えたい」と今後の展開に意欲を示す。カップ麺市場に新たな風を吹き込むこの試みは、業界全体の製品開発にも影響を与えそうだ。