
プロ野球の交流戦が佳境を迎える中、パ・リーグで苦戦を続けているのが楽天だ。6月12日時点で23勝37敗1分けと最下位に低迷。成績不振のため、10日には三木肇監督の休養が発表された。ただ、歴代10人の監督のうち1年限りで退任したケースが6度と〝短期政権〟が常態化し、昨年から2度目の1軍指揮となった三木監督も2シーズンを全うすることができなかった。識者からは「球団のビジョンが明確でないことが成績低迷の要因の一つ」と指摘する声があがっている。
「このたび、三木肇監督との双方協議により、同氏は休養し、監督代行として塩川達也ヘッドコーチが務めることで合意いたしました」
6月9日の巨人戦が終了してから約3時間40分後の10日午前1時。楽天から「監督人事に関して」とする球団リリースが発表された。
三木監督は現役時代、ヤクルトでプレー。現役引退後は、日本ハムなどでのコーチを経て19年に楽天の2軍監督に。20年には1軍監督に就任したが4位に終わり、この年限りで退任した。その後は2軍監督を務め、25年からは再び1軍で指揮を執っていた。だが、今季は故障者が相次いだほか、外国人野手の不振もあり、成績が低迷していた。
楽天は球団創設以来、監督の短期交代が繰り返されてきた。今回の三木監督休養を受け、球団の長期的な戦略や強化方針が改めて問われている。ファンや関係者からは、組織としての一貫したビジョンの欠如が再び浮き彫りになったとの声が上がる。