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熊本地震で最大震度7を観測した被災地の熱中症対策として、ダイキン工業は政府の要請を受け、避難所などで使用する業務用スポットクーラーを提供することを明らかにした。提供台数は未定で、現在社内で確保できた製品を順次送る準備を進めている。余震への警戒が続く中、夏場の避難生活が長期化することも見据えた対応が急務となっている。
提供されるのは床置きタイプのスポットクーラーで、工場や作業所向けの製品だ。1~3人用や首振り機能付きなど複数のラインアップがあり、吹き出し口から冷風を直接送ることで、部屋全体ではなく人がいる場所を集中的に冷やすことが可能だ。
日立製作所も政府からの要請を受け、スポットクーラーの提供準備を進めている。
災害時に避難所となる学校の体育館は空調設備の設置が遅れている。文部科学省によると、熊本県内の公立小中学校の体育館などの設置率は2025年5月時点で13.4%で、自治体が災害時の避難所に指定している学校に限ると12.9%となる。これは全国平均の23.7%を大きく下回っている。
気象庁は、熊本県で最大震度7を観測した宇城市と氷川町の30日と31日の最高気温を35~36度と予想し、8月1日から4日にかけては37~38度まで上がる見込みだ。昨年7月のロシア・カムチャツカ半島沖地震で津波警報が発令された際には、国内で避難中や避難後の12人が熱中症で救急搬送され、このうち2人は中等症だった。