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福岡県議会の一連の金銭授受疑惑をめぐり、自民党の蔵内勇夫議長が10日、記者団の取材に応じ、自身の関与をあらためて否定した。他会派の元副議長が「蔵内氏に500万円を渡した」と匿名で証言していることについて、「十数年前の話であり、本人の勘違いではないか」と述べ、事実関係を真っ向から退けた。
この証言は、県議会内の政治資金の流れに絡む疑惑として一部で報じられたもの。蔵内氏は「私が関与した事実は一切ない」と強調し、匿名証言の信ぴょう性に対しても疑問を投げかけた。記者団から具体の反論を求められても、「私から申し上げることはない」と終始、淡々とした態度で応じた。
来年春に予定される県議選への出馬の是非については、「皆さんが既にお感じになっている。今言う必要はない」と述べるにとどめ、明言を避けた。自身の去就に関する質問が続くと、「そういうことは、もう少し時期が来てから考える」と含みを持たせた。
蔵内氏は、国際的な獣医師の組織である世界獣医師会の会長を務める。持論は、人と動物の健康、そして環境の健全性を一体として捉える「ワンヘルス」の考え方だ。地元・筑後市の公園には同政策をアピールするモニュメントが設置され、隣接するみやま市では中核施設となる「ワンヘルスセンター」の整備が進められている。
こうした事業には多額の税金が投入されているが、蔵内氏は「評価される。ワンヘルスは国際的に大きな流れになっている」と述べ、その意義を改めて強調した。疑惑をめぐる質問が続く中でも、自身が長年推し進めてきた政策への自信は揺るがなかった。