t>

トランプ米大統領は20日、カナダから輸入するワインやアイスホッケーのスティック、セメントなど一部の品目に50%の追加関税を課す布告に署名した。この措置は、米国の輸出業者を不利に扱っていると判断した国に対して関税を課せる関税法338条を根拠としており、30日後に適用される。
ホワイトハウスは声明で、カナダの多くの州が米国産を狙い撃ちする形で酒の販売を停止したと主張。さらに、米国から輸入する一部の自動車に関しても不当な関税を課していると訴えており、今回の追加関税はこれらの措置への対抗手段と位置づけられている。
関係筋によれば、今回の関税対象にはワインやセメントのほか、木材や紙製品も含まれる可能性がある。カナダ側はこれに対し、世界貿易機関(WTO)のルールに違反するとして強く反発しており、今後の貿易摩擦激化が懸念される。
専門家は、今回の関税が両国間の貿易に与える影響について、カナダからの輸入品価格の上昇を通じて米国消費者にも波及する可能性を指摘。特に建設資材として使われるセメントの関税引き上げは、住宅価格に影響を与えるとの見方もある。
一方、米国政府高官は「この関税はあくまで公平な競争条件を確保するためのものだ」と説明。カナダ側の譲歩がなければ、さらなる関税拡大も検討されるとの見通しを示している。(共同)