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東大に入学し、野心家で傲慢なエリートとして順風満帆の人生を歩んでいた杉山大樹さんは、ある日突然、大けがでひらがなすら読めなくなった。脳挫傷による後遺症で、当たり前だった読字能力を失い、彼の人生は大きな岐路に立たされた。
事故は大学在学中に発生した。杉山さんは当時、学業に加えて複数の課外活動をこなし、常に完璧を求める性格だった。しかし、ある日突然の外傷で脳に深刻なダメージを受け、リハビリを余儀なくされる。
リハビリの過程で、杉山さんはかつての「エリート」としての自分への未練と向き合うことになる。読める文字が徐々に戻る中で、自分の傲慢さや競争心がどれだけ周囲に影響を与えていたかを痛感したという。
「エリートへの未練を手放すには時間がかかった」と杉山さんは振り返る。周囲の支えや医療スタッフの助言を受けながら、学歴や地位に依存しない生き方を模索し始める。
約7年の歳月を経て、杉山さんは新たな日常を手に入れた。今ではエリートとしての肩書きを追い求めるのではなく、身近な人との交流や趣味を通じて充実した生活を送っている。彼の経験は、一見当たり前の能力を失うことの意味と、そこから得られる人生の転機について深く考えさせる。