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米東部ニューヨーク州の連邦地裁陪審は29日、2022年に英作家サルマン・ラシュディ氏(79)を刃物で襲撃したとして、テロ行為に関与した罪でヘイディ・マタール被告(28)に有罪評決を下した。量刑は11月3日に言い渡される。米メディアが報じた。
被告は昨年5月、州地裁で殺人未遂罪などにより禁錮25年を言い渡され、現在服役中だ。連邦地裁で別途審理されていたテロ関連の罪では、終身刑が科される可能性がある。
ラシュディ氏はイスラム教預言者ムハンマドを題材とした小説「悪魔の詩」で世界的に知られ、作品がイスラム教を冒瀆しているとして、イランの最高指導者だった故ホメイニ師から死刑宣告を受けていた。
2022年8月、ラシュディ氏は文学イベントで講演する直前にマタール被告に刃物で切りつけられ、片目を失明するなど重傷を負った。襲撃は世界中で衝撃をもって受け止められた。
今回の有罪評決は、表現の自由とテロ行為の境界を巡る注目の裁判として、国際的な関心を集めている。検察側は被告の行動がイスラム過激派思想に基づくテロ行為だと主張していた。