
労働組合の中央組織・連合のメーデー中央大会が29日、東京・代々木公園で開かれた。芳野友子会長はあいさつで、高い賃上げが続く今の流れを評価しつつ、政府や経済界による労働時間規制の緩和への動きに苦言を呈した。
連合が14日午前10時時点でまとめた今春闘の最新集計では、定期昇給を含む正社員の平均賃上げ率は5.08%と、3年連続の5%台を維持している。芳野会長は「賃上げが定着し始めてきた」と評価しつつ、その先への課題を指摘した。
芳野会長は「実質賃金がプラス基調に定着するにはまだまだ。全国津々浦々での賃上げ実現に向け、いま一度心合わせを」と訴えた。集会では賃上げの持続性と地域格差の是正が主要なテーマとして浮上した。
大会には高市早苗首相も出席し、現職首相のメーデー出席は4年連続となった。高市氏は「雇用と所得を増やす強い経済の構築に向けて、全力で取り組んでいく」と述べ、賃上げの環境を整えるための政策充実や強化を検討していることを明らかにした。
一方で、高市首相は同時に検討している労働時間規制の緩和には触れなかった。裁量労働制の見直しが「成長のスイッチを押しまくる」と位置づけられる一方、長時間労働の懸念が根強い中、政府の姿勢に注目が集まっている。
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