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福島県産日本酒の酒かすを餌に混ぜて育てた肉質がやわらかいブランド牛「福粕花」が好調だ。2024年度の市場デビュー以降、28年度までに年間300頭とした出荷目標を、25年度(346頭)に前倒しで達成した。
「福粕花」は、県内の酒蔵から出る酒かすを飼料に配合して肥育した福島牛で、独特の甘みを持つ脂身とやわらかな肉質が特徴だ。タイトルにもある「脂身に甘みがある」との評価は、実際に味わった関係者からも聞かれる。
首都圏の飲食店でも提供が始まり、消費者の間で徐々に認知度が広がっている。産地から遠い外食産業でも、その品質の高さが評価され、メニューに採用する店が増えているという。
県は、東京電力福島第1原発事故で下落した県産和牛の価格回復や風評払拭につなげたい考えだ。ブランド牛の成功を契機に、県産牛肉全体のイメージ向上を目指す。
今後はさらに出荷頭数を拡大し、首都圏以外の地域への販路も開拓する計画だ。福島の食文化を象徴する「酒かす」を活用したこの取り組みは、地域経済の活性化にも寄与すると期待されている。