
金融庁は22日、最新人工知能(AI)を悪用したサーバー攻撃のリスクを巡り、金融機関に対してシステム停止も選択肢に入れた短期的な対策を検討するよう要請した。米新興企業アンソロピックの「クロード・ミュトス」など高性能AIの台頭が背景にある。
クロード・ミュトスはシステムの脆弱性を高精度で特定する能力を持ち、サイバー攻撃に悪用される危険性がある一方、既存システムの不具合を洗い出して防御強化に役立てる利点も併せ持つ。
要請では、サイバー攻撃対策を講じる際に「システムを能動的に停止させざるを得ない場合についても経営トップはあらかじめ選択肢として検討しておくべきだ」と指摘。最新AIへの対応を経営課題とすることや、対策を講じるシステムを特定することも求めた。
金融庁は、AI技術の急速な進展が金融システム全体に与える影響を重視し、事前の備えを徹底するよう各金融機関に呼びかけている。特にクロード・ミュトスのような高性能AIがサイバー攻撃に利用されるリスクは無視できない。
各金融機関は、AIリスク管理体制の強化とともに、システム停止を含む緊急時対応計画の策定を迫られている。経営トップの関与のもとで、迅速かつ柔軟な対策が求められる。