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今回の熊本地震は10年前(2016年)の4月とは異なり、盛夏に発生した。避難生活の不慣れな環境やがれきの片付け作業で熱中症の危険性が高まっている。29日には県内で最高気温35.5度の猛暑日を記録し、週末には40度以上の酷暑日となる可能性もある。国はこまめな水分補給と塩分摂取を呼び掛けている。
震度7の激震から一夜、宇城市の農業、秋岡昭一さん(75)は自宅の片付けに追われていた。断水のためペットボトルもわずか。「食べるものは少しはあるが、やはり、のどがかわく」と汗を拭いながら語った。
国土交通省によると、29日午前8時現在、熊本、長崎両県で計約8万4000戸が断水している。熊本県内では熊本市の約2万戸が最も多く、八代市約1万8000戸、宇城市約1万4000戸と続く。各自治体が復旧作業を急いでいる。
熱中症予防にはこまめな水分と塩分の補給が欠かせない。身体を冷やすことも重要だが、現地では広範囲で停電が続いている。自宅避難者は冷房が効いた避難所へ移動することが望ましい。
熊本県によると、29日午前9時半現在、県内465カ所の公共施設や学校体育館、駐車場などが避難所として開放され、9872人が身を寄せている。
文部科学省のまとめでは、県内の公立小中学校の体育館と武道場の空調設置率は13.4%(昨年5月時点)だが、今回避難所に指定された施設にはすべて導入済み。県は停電時にもスポットクーラーで対応可能とし、スポーツドリンクの備蓄もあると説明している。
車中泊をする際は、車を日陰や風通しの良い場所に停め、サンシェードを活用するよう推奨されている。
前回の熊本地震(2016年)では、車中泊をしていた被災者がエコノミークラス症候群で死亡する事例があった。同症候群は狭い座席に長時間座ることで血行不良が生じる。予防にはストレッチや就寝時に脚を上げることが有効とされる。