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583系を3号君に譲る サンライズ瀬戸・出雲の旅

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Mika Nakamura
国際 - 02 6月 2026

サンライズ瀬戸・出雲は21時26分、するすると東京駅9番線を発車した。以前は21時50分発だったから24分早い。

瀬戸は、東京から熱海までJR東日本、米原までは東海、児島までは西日本、そこから先は四国とJR4社をまたぐ日本唯一の旅客列車なのだ。

もとは同じ国鉄だから、4兄弟はきっと仲がいい、というのはメルヘンの世界。サンライズに使用されている電車は、2階建ての285系電車でJR東海と西日本が所有している。人気も高く、素晴らしい車両ながら登場から28年も経った。そろそろ新車への切り替え時だが、具体的な話はまだない。ダイヤ改正をめぐっても大人の事情があったそうだが、鉄道愛好家としては、24分も余計に乗っていられる事実を素直に喜び、新たな寝台電車誕生の吉報を待ちたい。

前回は、出発直前にキャンセルが出たシングルデラックスを運よく入手したが、柳の下にドジョウは2匹いなかった。

とまれ、我々は1号車のシングル個室に通路を隔てて陣取った。これは具合がいい。東京駅丸の内地下中央口前にある紀ノ国屋で仕入れた酒を、他のお客さんの邪魔にならずに一杯やれる。

この店には、呑み鉄派をうならせる逸品があった。福島県3地方を象徴した特急電車(はつかり、あいづ、ひたち)のイラストをあしらった日本酒「ICHI―GO―CAN」である。缶の中身は「磐梯山」などで、今年8月の福島県政150周年を記念したものだとか。

1合缶なのに682円(税込み)と強気な価格設定だが、買わない選択肢はない。「はつかり」は今はなき583系、「あいづ」は485系電車で、2缶買い求め、サンケイ3号君に「どちらでもどうぞ」と1缶献上した。

彼は迷わず「はつかり」を選んだが、さもありなん。昭和42年に登場した夜は寝台特急、昼は寝台を座席に変えて昼行特急と二刀流で活躍した583系は、引退した今も大人気だ。

赤いボディーに黒のアクセントが映える485系の「あいづ」も渋い味わいなのだが、脇役感は否めない。「はつかり」を2缶買っておけばよかった、と後悔する間もなく列車は、多摩川を越えた。3号君は、東京駅構内で買った駅弁のおかずをサカナに、「はつかり」缶を旨そうに嘗めている。

そうそう。サンライズには車内販売がない。途中駅の停車時間は短く、昔のように弁当の立ち売りもない。呑まず食わずの旅では、夜汽車の魅力が半減するので乗車前にご準備を。

横浜を過ぎ、夜も更けてきた。声の小さい2人だが、大人の分別というものもある。

車掌さんの「切符を拝見」を潮時に、ドアを閉めるとそこは別世界。いや、ワンダーランドだ。サンライズのシングル個室は、長方形で178センチ〇〇キロの巨体もすっぽりと収まる。

瀬戸は「特急」の名に恥じず、スピードをあげて深夜の東海道を西へ、西へと走る。

うとうとしていると、もう米原駅だ。ここでJR東海から西日本の運転士に交代。神戸を過ぎるころには夜も白み始めた。

6時27分、岡山駅についた。ここでショックな出来事が…、というところで続きは、明日のこころだぁ。(コラムニスト 乾正人)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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