
親の健康や将来を気遣いながら、「実家はこの先どうなるのか」と不安を抱えた経験はないだろうか。WEBマガジン「実家のこと。」編集長の大井あゆみさんへの取材をもとに、後悔しない実家じまいの進め方や家族の準備を深掘りする。
大分県に長年住んでいた60代の両親が、30代の娘が暮らす関東への移住を決意した。「両親の体力が落ちる前に、新しい環境に慣れてほしい」と娘は語る。移住後、両親は地元のコミュニティに積極的に参加し、生活に充実感を得ているという。
「東京に出てくることで、親の健康状態を日常的に確認できる安心感がある」と娘は話す。大井さんは「遠距離介護の負担を減らすには、早めの移住が有効」と指摘する。
実家じまいのポイントは、思い出の品を無理に処分せず、段階的に整理することだ。両親は「長年住んだ家を離れる寂しさはあるが、娘と過ごす時間が増えたのが何よりの幸せ」と振り返る。
大井さんによれば、移住先での居場所づくりがカギとなる。「地域のサークルや趣味の活動に参加することで、新しい人間関係が築ける」。両親は今、関東の生活を満喫し「ここでの生活は私たちに合っている」と笑顔を見せる。