
半導体メモリーのキオクシアホールディングス(HD)は15日、2026年4~6月期の連結純利益が前年同期比47倍超の8690億円になるとの予想を発表した。人工知能(AI)の爆発的な普及を背景に、データセンター向け半導体の需要が急速に拡大していることが主な要因だ。
同社はNAND型フラッシュメモリーの世界大手で、AIサーバーに搭載される高速・大容量ストレージ向け製品の出荷が増加している。クラウド事業者による設備投資が続き、特に生成AIの学習や推論処理に不可欠なメモリー需要が旺盛だ。
同時に発表した2026年3月期の連結純利益は、前期比約2倍の5544億円で過去最高を更新した。売上高は37.0%増の2兆3376億円に達し、好調な収益基盤を示した。
ただ、中東情勢の緊迫化や米中貿易摩擦など地政学リスクが市況を不安定にする可能性があるとして、通期の業績予想は見送った。経営陣は慎重な姿勢を崩しておらず、市場の変動に柔軟に対応する方針だ。
キオクシアは東京証券取引所への上場を目指しており、今回の好業績が評価を後押しする可能性がある。AI関連需要の持続性と地政学リスクの管理が、今後の成長の鍵となる。