
高市早苗首相は30日、東京都内で開かれた北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める国民大集会に出席し、「金正恩朝鮮労働党総書記との首脳会談を含め、あらゆる選択肢を排除せず、私の代でなんとしても突破口を開いて解決する」と決意を述べた。
首相は初出席した昨年11月の国民大集会で、北朝鮮に首脳会談を打診したことを明らかにしている。今回の集会では「日朝双方に実りある関係を作るため、具体的に行動する用意がある」とし、「一日も早く、一時間でも早く具体的な成果を示せるよう政府一体で真摯に取り組む」と語った。
拉致問題担当相を兼務する木原稔官房長官は、「多くを語ることはできないが、手段を選ばずに取り組んでよいという首相の指示のもと、実施している」と説明した。
拉致被害者の横田めぐみさん(61)=拉致当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(57)は、「私たちは怒りの気持ちを持ち続け、北朝鮮と闘い続ける覚悟がある」と強調。北朝鮮に対しては、「親世代が健在のうちに被害者が帰国すれば、日本政府が経済制裁を解除することに反対しない。この声に、真剣に耳を傾けてほしい」と求めた。
めぐみさんの母、早紀江さん(90)は数日前に転倒して肩を脱臼し、三角巾を腕に巻いて参加。めぐみさんら被害者について「今の様子がわからない。生きていてくださいと、それだけを祈る毎日だ」と語った。
集会には約800人が参加し、北朝鮮に高市首相との首脳会談に応じ、全被害者の「即時一括帰国」を決断するよう求める決議を採択した。