
シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で30日、中国代表団のトップを務める国防大学の孟祥青教授が日本を非難した。孟氏は日本について「軍国主義の害毒を完全に清算していない」などと一方的な批判を展開し、参加国の注目を集めた。
国防大学は中国人民解放軍に属する機関だ。中国メディアによると、孟氏は「(日本の)一部の勢力が戦争の犯罪行為を公然と美化している」と主張。参加者らに対し、「軍国主義の復活に警戒し、第二次大戦の成果と戦後の国際秩序を適切に守らなければならない」と同調を求めた。
さらに孟氏は、日本が「平和憲法」や非核三原則の見直しを推進していると指摘。「核拡散のリスクが高まっている」との見方を示し、日本の安全保障政策の変化に懸念を表明した。
孟氏は、ヘグセス米国防長官が同日に行った演説にも言及。5月の北京での米中首脳会談に触れ、「両首脳の共通認識を実行し、両軍関係を健全で安定、持続可能な方向へ発展させる」ことへの期待を示した。
一方で、孟氏は米国を名指しすることは避けつつ、「覇権主義が地域の安全に衝撃を与えている」と指摘。一部の国が「地域の衝突を度々起こしている」と批判し、間接的に米国の行動をけん制した。