
学校管理のもとで行われる修学旅行や研修旅行に、保護者は安心して子供を送り出す。それは安全に行われると信じているからだ。当たり前のように、子供が無事に帰ってくると思っているからだ。
子供が帰ってきたら、「なんで木刀買ってくんねん」とか「これで何本目やと思ってる」とか、自分もかつて買い、親に同じことを言われたことを棚にあげながら、土産の品をうんざりしながら眺めつつ、思い出話を聞くことができると思っているからだ。
あの日まではそうだった。令和8年3月16日、沖縄県名護市の辺野古沖で2隻の船が転覆するまでは。研修旅行の名のもとに、あまりにずさんな安全管理の中、抗議船に乗せられた同志社国際高校(京都府)に通う17歳の女子生徒が亡くなるまでは。
この事故は、学校が生徒を危険にさらす可能性を露呈させた。保護者の信頼は裏切られ、安全神話は崩壊した。教訓を生かさねばならない。
今後の修学旅行の在り方を見直し、二度とこのような悲劇を繰り返さないために、徹底した安全管理と透明性が求められる。