
東京都は、閉館した国立児童館「こどもの城」の建物がある渋谷区神宮前5丁目地区のまちづくり事業実施方針を公表した。計約3.8ヘクタールの都有地に、既に移転が発表されている都立中央図書館のほか、劇場などを整備する事業者を公募する。
都が事業者に都有地を貸し出し、事業者が設計や建設などを担う。中央図書館の建物部分は都が買い取り、運営する。来年春ごろに事業者の募集要項などを公表し、冬に審査を始める。令和10年に事業者を決める予定だ。完成まで今後10年程度かかるとみられる。
中央図書館は港区南麻布の有栖川宮記念公園内にあり、建設から50年以上が経過して老朽化が進んでいる。現地で規模を拡大して建て替えるのは困難なことから移転が決まっていた。
移転によって、延べ床面積は現在の2万3000平方メートルから上限4万平方メートルとなり、蔵書数は232万冊から340万冊への拡大を想定している。都教委は中央図書館整備の在り方について、今月30日までパブリックコメントを募集している。
こどもの城は老朽化などを理由に平成27年に閉館したが、建物は今も残っている。都は舛添要一前知事時代に都立広尾病院の移転先に決めていたものの、小池百合子知事が白紙に戻していた。