
トランプ米大統領は5日、国家情報長官代行に任命したパルト氏に対し、国家情報長官室(ODNI)の職員を大量に解雇するよう求めていることを明らかにした。米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで語ったもので、ODNIについて「不要か、あるいは大きすぎる」とパルト氏に伝えたという。
トランプ氏は、CIAなどが2016年大統領選で自身の陣営とロシアが共謀したとの「ロシア疑惑」を調査した経緯から、情報機関を敵視する立場を一貫して取ってきた。今回の解雇要求もその延長線上にあるとみられる。
ODNIに関してトランプ氏は、野党民主党のオバマ、バイデン両政権時代から勤務してきた職員を念頭に「本来ならいるべきではない人間が大勢残っている」と主張。組織の大幅な縮小や人事刷新を狙っている可能性がある。
パルト氏はトランプ氏の忠臣として知られ、6月30日付で辞任するギャバード長官に代わって職務を遂行する。大統領の信任が厚く、情報機関改革の実行役として期待されている。
国家情報長官代行は上院の承認を必要とせず、最長210日間その職を務めることができる。今回の人事は、トランプ氏が議会の関与を避けて情報機関への影響力を強めようとする動きの一環とみられる。(共同)