
滋賀県長浜市出身の大阪大特別栄誉教授、坂口志文さんが昨年、ノーベル生理学・医学賞を受賞したことを記念し、県が創設を表明していた「坂口志文賞」の概要が決まった。県内の中高生世代を対象に探究心や学びを深める活動を応援するもので、助成と表彰の2事業で実施される。
県によると、賞の正式名称は「坂口志文しが未来サイエンス賞」。対象は県内在住・在学・在勤の中高生世代。内容は「日常の疑問や興味、困りごとを探究する活動」とした。応募はウェブで受け付け、選考では独自の視点や仮説・検証のプロセスを重視するとしている。
助成事業は、探究活動に活動費(上限30万円)を助成する。大学院生らによるサポートも実施。応募締め切りは30日。
表彰事業は、探究活動のうち1個人・団体に坂口志文しが未来サイエンス賞を授与する。表彰式では坂口さんの特別講演を実施予定。詳細な募集内容や期日は11月ごろ発表され、応募期間は12月中、最終プレゼンと表彰式は来年2月の予定。
坂口さんは現在の長浜市で生まれ、県立長浜北高を卒業するまで過ごした。昭和51年、京都大医学部卒業。平成23年に大阪大免疫学フロンティア研究センター教授、令和7年に大阪大特別栄誉教授に就任。過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」の発見で2025年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
昨年12月には三日月大造知事から県民栄誉賞を授与されている。今回の賞創設に向けては、三日月知事が坂口さんと電話で直接やりとりするなどした。県の担当者は「いよいよ賞が始動する。皆さんの応募をお待ちしている」と呼びかけている。