
WILLER EXPRESSとインドネシア総合研究所(インドネシア総研)は、インドネシア人材を対象に、日本の交通サービス産業で活躍できる人材の育成に向けた取り組みを推進することで合意したと発表した。両者は、運転技能だけでなく安全意識や接客スキルを備えた人材を養成し、日本の高速バス業界の人材不足解消につなげる方針だ。
日本では高速バスの運転士確保が深刻な課題となっている。単に運転技術を持つだけでは不十分で、安全運行への高い意識、丁寧な接客サービス、時間厳守の姿勢、チームワークといった総合的な資質が求められている。この背景から、海外からの人材受け入れと育成が急務となっている。
WILLER EXPRESSは2024年、高速バス運転士の呼称を「ハイウェイパイロット」に変更。航空機のパイロットが安全と快適性を担うように、都市間移動を担う高速バス運転士にも同等の専門性と責任が必要だとの考えに基づく。安全とサービスの両面で高度な役割を担う職種として再定義した。
WILLERは、東京・池袋のまちなかを走る電気バス「IKEBUS」の運行も手掛けており、地域交通の革新にも積極的に関与している。IKEBUSは自動運転技術の実証実験も行っており、持続可能なモビリティの実現を目指す同社の姿勢を示している。
今回の連携により、インドネシアから優秀な人材を段階的に受け入れ、日本の高速バス業界で即戦力として活躍できる環境を整える計画だ。両者は今後、カリキュラム開発や現地での研修プログラムを共同で進め、長期的な人材供給の枠組み構築を目指す。