
中国外務省は12日、ミャンマーのミンアウンフライン大統領が15~19日に国賓として中国を訪問すると発表した。今年4月の大統領就任後初の訪中となる。中国は隣国ミャンマーとの関係安定化を重視し、クーデターで実権を握った親軍政権との対話を積極的に進めている。
滞在中、ミンアウンフライン氏は習近平国家主席や李強首相、趙楽際全国人民代表大会常務委員長とそれぞれ会談する。中国外務省の林剣報道官は12日の記者会見で、「中国とミャンマーは伝統的な友好的隣国で運命共同体だ」と述べ、「全面的な戦略的協力」の深化に期待を示した。
ミンアウンフライン氏は2021年、国軍総司令官としてクーデターを主導し実権を掌握した。欧米諸国がクーデターを非難する一方で、中国はミャンマーを擁護する立場を一貫して維持しており、国際社会で孤立する同国への支援を続けている。
ミンアウンフライン氏は昨年8月末から9月上旬にも、抗日戦勝80年の軍事パレード出席のため訪中し、習氏と会談。今年4月には中国の王毅外相がミャンマーを訪問し、国際社会でミャンマーを擁護する方針を伝えていた。
今回の訪中は、中国が一帯一路構想の重要拠点と位置づけるミャンマーとの経済協力も焦点となる。両国間では中国国営企業によるインフラ投資や資源開発が進んでおり、関係強化が地域情勢に与える影響が注目される。