
鈴木憲和農林水産相は12日の閣議後の記者会見で、愛媛県が開発した高級かんきつ「紅プリンセス(愛媛果試第48号)」の苗木が中国に流出している可能性があると明らかにした。種苗を扱う中国のインターネットサイトで類似の名前の苗木が販売されていることを確認した。情報共有を受けた愛媛県が対応を進めている。
紅プリンセスは愛媛県が2005年から開発を進め、22年に品種登録した。25年3月に本格出荷を開始した。鈴木氏は「愛媛県と緊密に連携して優良品種の海外流出の抑止に取り組む」と強調した。
農林水産省が25年、種苗を扱うネットサイトで中国名で紅プリンセスを意味する「紅公主」など類似の名前で販売していることを把握した。
この問題について鈴木農水相は、海外への種苗流出を防ぐための法整備や監視強化の必要性にも言及した。農水省は関係省庁と連携し、実態調査を進める方針だ。
紅プリンセスは濃い紅色の果皮と強い甘みが特徴で、高級水果として国内外で注目を集めている。品種登録から間もない段階での流出疑惑に、愛媛県の生産者からは衝撃と懸念の声が上がっている。