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旅の始まりは「ほら貝」 ろくもん引退前に乗車記 令和阿房列車

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Haruki Sato
経済 - 16 6月 2026

わざわざ名古屋経由で東京から5時間半近くもかけて長野までやってきたのは、しなの鉄道(本社・長野県上田市)の「ろくもん」に乗るためである。

東京からなら北陸新幹線「かがやき」に乗れば、1時間半もかからずに着くのに、と思ったあなたは「正論」の人である。うらやましい。

「ろくもん」は、平成26年7月に長野―軽井沢間で運行を開始した観光列車だ。愛称は、沿線の上田城で勇名を轟かせた真田家の家紋「六文銭」にちなんでいる。何の変哲もない通勤電車だった115系電車(注)を、JR九州の豪華列車「ななつ星」のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏の手を借りて改造するとあら不思議。立派なリゾート列車に大変身した。

車体の濃い赤色は、真田幸村が大坂冬の陣で甲冑や武具を赤で統一した「赤備え」をモチーフにしたとかで、古武士の風格を醸し出している。

そんな「ろくもん」が、3年後の春に引退するという衝撃的なニュースが発表された。車両の老朽化と交換部品が確保できにくくなったためである。

ならば、いま乗らねばならぬ。3年というのはあっという間だ、という冷厳な事実は前にも書いた。しかも115系は、私とほぼ同年代である。悔いを千載に残してはならない。

出迎えてくれたしなの鉄道の何樫さんに促され、サンケイ2、3号君ともどもホームに急ぐ。間に合った。

さすがは、「ろくもん」。旅は、女性乗務員によるほら貝の合図から始まる。実に上手い。

私も60の手習いで吹いてみたいもんだ、とつぶやくと2号君に、「いつもホラ吹いてるじゃないですか」と返された。

車内に一歩踏み入れば、長野県産の木材がふんだんに使われ、非日常空間が広がっていた。1号車の中央には、子供が木のボールに埋まって遊べる「木のプール」まである。

「ろくもん」に乗ったことのある3号君は、「子供が乗っていなかったので、ちょっと入ってみましたが、童心に返れますよ」と目を輝かせたが、いまさら童心に返りたくもない。そんなことをしなくても〇〇症になればイヤでも童心に返れる。

13時35分、「ろくもん」は、軽井沢へ向けて走り出した。車内で供された美食のあれこれは、明日のこころだぁ!(コラムニスト 乾正人)

(注)東海道線などで活躍した111系電車をベースに寒冷地・勾配線区に対応するため開発された近郊型直流電車。昭和38年の導入開始から1921両も製造された。その多くは廃車となったが、今もしなの鉄道とJR西日本で走っている。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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