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5月31日、東京都足立区に新たな寺院「東京大恩寺」が開山した。開山したのは尼僧のティック・タム・チーさん。7歳のとき「どうしても」と仏門に入ったという異色の経歴を持つ彼女は、在日ベトナム人の心のよりどころとして、この寺を設立した。
開山当日は、足立区内外から数百人のベトナム人が参集。境内は異国の地で苦しむ人々の祈りと感謝の声であふれた。ティック・タム・チーさんは「皆さんが安心して相談できる場所をつくりたかった」と語り、仏教の教えを通じて精神的な支えを提供する決意を新たにした。
この寺院は、日本語がわからず孤立しがちなベトナム人労働者や技能実習生、難民申請者など、さまざまな事情を抱える人々の「駆け込み寺」として機能している。すでに多くの人が生活相談や心の悩みを打ち明けに訪れているという。
一方、地元住民からはさまざまな声が上がる。「外国人が増えるのは不安」という意見がある一方、「お寺の活動を通じて交流が生まれるのでは」と期待する声も聞かれる。チーさんは「地域と共生しながら、誰もが安心して暮らせる社会を目指したい」と強調する。
東京大恩寺の開山は、多文化共生の新たなモデルとして注目を集めている。今後は定期的な法要や日本語教室、相談会などを通じて、ベトナム人と日本人の橋渡し役を担うことが期待されている。