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東大生と聞けば、社会に出てからも有能に活躍しているイメージを持つ人は多い。しかし現実には、優秀なはずの彼らの中にも、職場や社会で思うように結果を残せない人が少なからない。なぜ知識があり、バランスの取れた能力を持つはずの人間が、そこでつまずいてしまうのか。その本質に迫ると、私たちの常識が揺らぐかもしれない。
東大合格に必要なのは、試験範囲の知識をまんべんなく身につけ、限られた時間で正確にアウトプットする能力だ。この能力は確かに社会人としての基礎になる。しかし、東大で培われた「何でもそつなくこなす」バランスの良さが、逆に大きな落とし穴になるケースがあるという。
実際のビジネスの現場では、すべての分野を均等にこなすよりも、特定の分野で突出した専門性や独自の視点を持つことが求められる場面が多い。バランスの良い人材は、組織の調整役としては重宝されるが、新しい価値を生み出す際には「無難な解」に落ち着きがちだ。その結果、リーダーシップを発揮する場面で埋没してしまう。
社会で活躍する東大生は、知識をため込むのではなく、それを武器にリスクを取って行動する。一方、活躍できない東大生は、失敗を恐れてバランスを取り続けるあまり、決断の機会を逃してしまう。両者の差は、能力の高低ではなく、知識を使う「覚悟」の違いにこそあると筆者は指摘する。
「バランスがいい人」は危険かもしれない。逆説的だが、すべてを平均以上にこなせる人ほど、自分だけの強みを磨くことを怠りがちだ。あなたがもし「何でもできる」と言われるタイプなら、一度立ち止まって、自分が本当に突き抜けるべき分野はどこかを考え直してみてほしい。そこにこそ、社会で活躍する鍵が隠されている。